米兵がイスラエル批判で叱責?
中東戦争をめぐる“言論統制”の疑問
中東に駐留する米軍兵士が、イスラエルやベンヤミン・ネタニヤフ首相を批判したとして上官から叱責された――そんな報告が出ている。
もし事実であれば、これは単なる軍内部の小さな出来事ではない。
それはアメリカ軍の内部で何が許され、何が許されないのかという問題に関わるからである。
軍人の発言はどこまで許されるのか
アメリカ軍には、統一軍事司法法(UCMJ)という厳格な規律がある。
軍人は
・大統領
・副大統領
・国防長官
などの国家指導者を公然と批判することは許されない。
これは軍の統制を保つための基本ルールである。
しかし、外国政府や外国の指導者についての発言は、原則としてその対象には含まれていない。
だからこそ今回の報道は、軍関係者の間でも疑問を呼んでいる。
現場兵士の本音
報道によれば、ある空軍兵士は家族へのメールの中で
「イスラエルの問題のために戦う必要があるのか」
という疑問を書いたという。
それが原因で、翌朝上官から厳しく叱責されたとされている。
また別の陸軍軍曹も、ネタニヤフ首相を批判する発言をしたことで上官から呼び出されたという。
これらの兵士は、トランプ政権そのものを批判したわけではない。
むしろ彼らは
自分は誇りを持って任務に就いている
と語っている。
それでも発言が問題視されたという。
戦争が始まると起きること
歴史を振り返ると、戦争が始まると政府や軍は
内部の批判に敏感になる
傾向がある。
士気を維持するためである。
しかし同時に、民主主義国家では
議論の自由
も重要な価値である。
このバランスは常に難しい問題である。
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